*朝日新聞「洗剤を考える」を洗い直す*

お話:長谷川 治/太陽油脂(株)

 2001年2月22日、多摩きた生活クラブ生協・石けん部会主催による、『21世紀も石けんで暮らそう』という集会が、同生協・国分寺センターで行われました。当日は、組合員さんからのリクエストが多かった、長谷川治・太陽油脂(株)家庭品部部長による『合成洗剤最新事情』というお話がありました。その内容をまとめたのが、今回の特集です。
 毎年行われている石けんの集いですが、今年は例年に比べ参加者が多かったとか。その背景には、21世紀は本気で水環境を良くしたいという、組合員さんの関心の高さがあったようです。

■非イオン系などを成分に加えると、合成洗剤の使用量を少なくできるが…
 最近の合成洗剤はなぜ使用量を少なくできてきたかというと、この六角形の物質以外に横型のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムとか、あるいは、外資系Aという会社が出している何十倍に薄めても使えますという、非イオン系のポリオキシエチレンアルキルエーテルを配合しているからです。このような成分を配合することで、最近の洗剤の使用量は少なくできたのです。
 ところがこのポリオキシエチレンアルキルエーテルは、生態毒性では国際的にLASよりもう1ランク強いというデータが出ています。ですからPRTR法でも第1種の有害化学物質に指定されている。量を減らすために違う物質を加えたら、それがもっと強い毒性物質であったという結果になっています。おまけに日本の国が有害化学物質と決めた直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどが成分の合成洗剤で洗うと洗濯物が固くなるので、柔軟剤を使うと、その成分はさらに毒性の強いジアルキルジメチルアンモニウムクロリド(通称DADMAC、PRTR法で第1種に指定)という有害化学物質になります。これが実体なわけです。